中国留学の成否を決める大学選び。おすすめする大学は人それぞれ異なります。ここでは、タイプ別のおすすめ大学をご紹介します。(大学名をクリックすると、その大学の詳しい情報を見れます。)
※データは2011年10月16日時点で「中国留学情報」に掲載していたものです。留学時点で条件が変わっている可能性がありますのでご注意ください。
あまり親に負担をかけたくないので、できる限り費用を安く抑えたい。だからといって、留学の質は落としたくない。全てを求めるのは無理だと思うが、1クラス人数が少ないという条件だけははずせない。地域は特にこだわらない。多少田舎でも対応できる自信はある。(20歳:大学生)
安かろう悪かろうでは意味がない。せっかくの留学がムダになってしまいます。中でも、1クラス人数は重点ポイントです。
遼寧省の遼寧工程技術大学は、1学期の学費が5,000元と、中国屈指の安さです。地方都市ですので、生活費も沿海大都市に比べると安く抑えることができます。
1クラス平均人数は5人以下と、充実の少人数教育。ここまで少ないと、授業中の発言機会もグッと増えますし、質問もしやすくなります。成果の上がる留学になること間違いなし!
大学を1年休学して留学予定。標準語がキレイな地域が良いが、かといって日本人がウヨウヨいるような大学は避けたい。さらに希望を出すならば、1クラス人数が平均で10人以下の大学が良い。こんなわがままは無理?(21歳:大学生)
思いつく条件をすべて並べてみたって感じですね。笑
ハルビンと並んで標準語がキレイといわれる吉林省長春市。ここにあるのが長春大学です。10年秋学期の日本人留学生はたった3人だけです。しかも1クラス平均人数は13.2人。少人数教育を実現させています。さらに同じキャンパス内に日本語学科があるので、互相学習の相手も選び放題。こんな条件がそろった大学って、なかなかないですよね。
派遣契約が切れるのを機会に語学留学する。中国語を身につけて、日本に戻ったら語学を活かせる仕事を探す予定。日本人同士でつるむとダメだってことは頭では分かっているが、性格的に誘われるとイヤと言いにくい。日本人がいない環境で留学してみたい。(27歳:派遣社員)
日本人との距離の保ち方は人それぞれなんですが、どうしても日本人同士になってしまいそうという人は、こういう選択もアリでしょう。
太原理工大学は過去に日本人が3人しか在籍したことがありません。ここ数年はずっと日本人留学生0人です。それに内陸のマイナーな地方都市ですので、市内にいる日本人もごくわずか。ついつい日本語を話すなんてことは絶対にないです。
学生時代に短期留学で大連に行ったが、日本のスーパーはあるし、日本人はあちこちにいるし、大都会で便利すぎて日本と大して変わりない生活。いったい何しに中国に来たんだろ?って感じで後悔が残った。今度は田舎の小さな街で、大好きな中国にドップリつかったような生活をしたい。(24歳:社会人)
中国にドップリつかりたい。その気持ち、よく分かります。大都会だと中国で生活してるって実感が今ひとつ物足りないですからね。
天水師範学院がある甘粛省天水市は、都会の喧騒とはまったく無縁の小さな田舎町です。日本人もほとんどいませんので、リアルチャイナにドップリつかったディープな留学生活をすごせます。少人数クラスですし、外国人が少ない大学ですので、互相相手の確保も楽勝です!
バストイレが汚いとか絶対ムリ。留学生寮は夜になると騒ぐ人がいて落ち着いて勉強できないという話をよく聞くので心配。中国の食べ物は油っぽいし、節約をかねて自炊中心の食生活にしたいので、しっかり使えるキッチンがある部屋が良い。(29歳:OL)
そうなんですよね。中国の学生寮って、夜に大音響で音楽を聞く学生がいたり、トイレが和式だったり、けっこうパスしたい面ってあるんです。
そんな住環境重視の方におすすめなのが、四川省にある西昌学院です。ここの寮は一般のアパート。大学の教職員が住んでいる学内のアパートを、そのまま留学生寮として使っているんです。3LDKの部屋を1人で占有して、寮費は月額800元。もちろんキッチンや洗濯機もついています。
外国語大学で中国語を専攻している。文法などはそれなりのレベルだと思っているが、大学ではネイティブの中国人と会話する機会がそれほど多くないので、会話とヒアリングに自信がない。中検2級に合格したが、実用に耐えうる中国語というにはまだ遠い。中国では互相学習を積極的に行い、自分の弱点を解消したい。(21歳:大学生)
日本語を学ぶ中国人と互いの言語を教えあう互相学習。会話力、聴力アップにうってつけです。相手を確保するポイントは、同じキャンパスに日本語学科があることと、日本人が多すぎないこと。
青島科技大学は留学生と日本語学科の学生が同じキャンパスで勉強します。なので互相相手はバッチリ確保! しかも1クラス人数が平均10人以下で、クラスのレベル分けは5段階。うれしい条件をしっかり両立させています。
留学生寮に住むより、外にアパートやマンションを借りたほうが安いと聞いた。費用も節約できるし、中国の一般庶民と同じような生活をするというのも面白そう。アパートの住民との交流ができることも期待している。(25歳:社会人)
1DKや2DK程度のアパートに住むならば、確実に留学生寮よりも安くつきます。ただ、いきなり中国に来て不動産屋に行って部屋を借りるというのは、中国語初級者には無理な話。2学期目から外に住む人が多いです。
上海工程技術大学では、部屋探しなどを大学スタッフが手伝ってくれます。大都会上海でアパート暮らし。なんか楽しそうですよね。
去年、定年退職して今は無職。死ぬまでつつましく食べていける程度の資産はある。体が動くうちに、好きな中国で夢だった海外生活をしてみたい。もう年なので、鉢巻きを巻いて必死に勉強というわけでもない。単に海外で生活し、若い人と一緒に勉強したいだけなので、留学先に対する強いこだわりというものはない。いわゆる普通の留学をしたい。(63歳:無職)
「普通の留学」 これがある意味、一番難しいんですけどね。
広東省広州市にある中山大学は毎学期数百人の留学生を受け入れていますので、留学生の扱いに慣れています。初めての留学でも困ることはありません。大学の周辺には食堂やスーパーがたくさんありますし、地下鉄の駅も大学のすぐ横にあるので生活面は超便利。日本語が分かるスタッフがいることも安心できますよね。
そこまで強い自己実現欲があるわけでもなく、明確な将来像があるわけでもない。このまま会社員を続けていくことに、上手く言えないけど行き詰まりやもどかしさ、漠然とした不安を感じる。留学をきっかけに何かが変わればと思っている。日本並みとは言わないまでも、それなりに便利な街が良い。日本人が1人もいないとか、そこまでとんがった条件は求めない。それなりのレベルで一通り揃っているのが良い。(29歳:会社員)
大連は中国有数の大都市。日本人も多く暮らし、日系のスーパーや、日本人向けのフリーペーパーもあるほどです。日本食のレストランなども多数あり、日本人にとっても暮らしやすい街です。
大連理工大学は、中心部から1時間ほど離れた文教地区にあります。1クラス人数が特に少ないとか、レベル数が極端に多いとか、そういった特長はありませんが、一通りの条件が一通り揃った大学です。大学選びの明確な条件が見当たらないという方は、まずはこの大学に1学期留学してみてはどうでしょうか。実際に留学してみて、自分が本当に求めるものが見えてくる。それから、別の大学に転校という手もあります。
同じような条件でも、人によっておすすめする大学は変わってきます。 「どうもピッタリの大学が見つからない」 「自分は何を基準に大学を選べばよいのだろう?」 大学選びの疑問や悩みは、下記からご相談ください。数多くの大学を訪問取材してきた中国留学アドバイザーが、あなたの疑問にお答えします!